PIIGS(ピッグス)とは、2010年代前半ごろに起こった欧州債務危機の中心地とされた5カ国で構成された、ポルトガル(Portugal)・アイルランド(Ireland)・イタリア(Italy)・ギリシャ(Greece)・スペイン(Spain)の頭文字をとって作られた造語です。
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 もともとは、南欧のポルトガル・イタリア・ギリシャ・スペインの4カ国を指す略称として「PIGS」との表現が存在しており、それが各国の信用懸念をきっかけに、金融市場の中で大きく知られるようになりました。
 その後、アイルランドを加えてPIIGSと呼ばれるようになりましたが、財政状況がそれほど悪くないイタリアを除外して、ポルトガル・アイルランド・ギリシャ・スペインの4カ国を指してPIGSと呼ぶこともあります。
 しかし、アイルランド、スペイン、ポルトガルがEU(欧州連合)とIMF(国際通貨基金)による金融支援から次々と脱却していくに従い、PIIGSという言葉は次第に耳にすることが少なくなっていきました。そして、2017年6月ごろ、追加融資によってギリシャが財政危機を回避でき、欧州債務危機が一通り終息したとみなされるようになると、PIIGSは過去の言葉となったのです。
 また、豚を意味するPIGSと発音が同じで、侮蔑的な意味で使われるようになったものであることから、元々、危機の最中においても一部メディアや金融機関の間では、使用を控えたり、禁止する動きもありました。